体軸幹細胞に関与する新規遺伝子を発見するためにWnt3a欠損マウスとTbx6欠損マウスのトランスクリプトーム解析を行った。その結果、体軸幹細胞に関与する6つの候補遺伝子が見つかった。特にエストロゲン受容体によって発現誘導される転写制御因子Greb1は体軸幹細胞領域に発現することから、制御因子の候補として注目した。 CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集によりGreb1のノックアウトマウスを作製し結果、体軸の短縮が見られた。そのため、Greb1が体軸幹細胞の制御に関与していることが示唆され、体軸幹細胞の制御機構解明に向けて重要な第一歩となった。
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