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2018 年度 研究成果報告書

微弱電流による脳微小環境制御と白血球機能を利用した脳梗塞部位浸潤性DDSの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06906
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関徳島大学

研究代表者

福田 達也  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 助教 (90805160)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード脳梗塞 / 血液脳関門 / リポソーム / 白血球 / 膜タンパク質 / 脂質膜間移行 / 炎症血管内皮 / 微弱電流
研究成果の概要

脳梗塞部位にて生じる血液脳関門(BBB)の破綻を利用した、ナノサイズのリポソームによる薬物送達は脳梗塞治療に有効であるが、リポソームの脳実質への移行は再灌流後早期に限られる。そこで本研究では、膜タンパク質機能を利用して脳梗塞部位のBBBを突破する白血球に着目し、その膜タンパク質を搭載した白血球ミミックリポソーム(LM-Lipo)を構築し、機能性をin vitroにて評価した。LM-Lipoは、白血球膜タンパク質の機能を発揮することで炎症血管内皮へ高い親和性を示し、細胞間接着を変化させることで、炎症血管内皮細胞層を透過できることが示唆された。

自由記述の分野

薬物送達学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的な意義として、本研究成果がさらに発展し、白血球が有する生体機能を模倣したリポソームを構築することで、ナノ粒子を用いた脳梗塞治療が抱える課題を解決し、脳への薬物送達の最大の障壁である血液脳関門を突破可能な新規薬物送達システム(DDS)の開発に繋がり得る点が挙げられる。社会的意義として、脳梗塞に対する新たな治療薬の開発に貢献でき、患者QOLの向上と、超高齢社会で問題とされる要介護人口の減少と医療経済の改善に繋がることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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