研究課題
研究活動スタート支援
本研究においてはKeratin17 が果たす口腔扁平上皮癌における抗アポトーシス機構の分子基盤の解明を目的とした。Keratin17 が抗アポトーシスを介して腫瘍増殖を促進していることを示したため、siRNA を用いて抗アポトーシスに関連するKeratin17 の配列について明らかにし、その領域に結合するタンパク質を同定しようとした。しかし、Keratin17 の配列がUTR部分が短く、効率の良いsiRNAを作製することが困難であったため、配列の決定まで行えていない。
口腔外科
以前の研究にてKeratin17 が口腔癌標本において腫瘍部に特異的に発現し、抗アポトーシス作用を介して腫瘍増殖を促進することを示した。また、本研究においてKeratin17 の配列のどの領域が抗アポトーシス作用に重要か同定し、その領域に結合する既存のアポトーシス関連タンパク質(Caspase family 等)または未知のアポトーシス関連タンパク質同定を試みたが、現在同定に至っていない。しかし未知のアポトーシス関連タンパク質の同定は、新たな分子標的薬となる可能性が高い。