骨粗鬆症・骨減少症では骨折から寝たきりに繋がることから、病態解明と治療法開発は高齢化社会において解決すべき重要課題の一つである。骨は常に力学的な負荷を感知し、負荷に適応した骨梁形態を整えている。無重力や寝たきりによる負荷の減少により骨減少が起こることから、骨の細胞は局所の力学負荷を感知していると考えられている。しかし骨が力学負荷にどう適応し活発にリモデリングを行うのか、分子実体は明らかでない。本研究において、マウス骨において骨形成に関わる骨芽細胞に力学負荷を感知する陽イオン透過性チャネルが強く発現した。さらに、病態モデルとの比較により骨基質形成に応じて機能していることが推察された。
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