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2017 年度 実績報告書

脳アミロイドアンギオパチーの進行抑制因子SRPX1をスペーサーとする病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 17H06972
研究機関熊本大学

研究代表者

井上 泰輝  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任助教 (00806408)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード脳アミロイドアンギオパチー / アミロイドβ / アルツハイマー病 / 脳出血 / アポトーシス / プロテオミクス / 脳血管障害
研究実績の概要

1.脳アミロイドアンギオパチー(CAA)モデルマウスを用いたSRPX1の機能解析
先行研究では、SRPX1誘導による脳血管平滑筋細胞へのアポトーシス効果をin vitroで示し、この効果を生体内で検証すべくCAAモデルマウスであるAPP23マウスとSRPX1ノックアウトマウスを交配させ、アポトーシス抑制を介しCAAが改善するか否かを検討するスキームを描いていた。しかし、SRPX1ノックアウトマウスの作成に当初の予想以上の時間を要することが判明したこと、および脳に特異的なSRPX1のノックダウンを行うことがより正確なCAAの病態を反映すると考えられたこと。以上の点より、siRNAベクターを脳室内へ投与する方針へ変更する。投与予定となるAPP23マウスは順調に生育している。APP23マウスの脳内にSRPX1組み替えタンパクを投与することによるCAAの病態への影響を、病理所見、認知機能の面から評価する点については、投与予定となるAPP23マウスは順調に生育し、可及的に実験を開始する。
2.SRPX1のCAAのバイオマーカーとしての有用性の検討
CAA患者群が目標人数に達していないことから、ELISAによる解析を見合わせている。コントロール症例としての非CAA患者群の血液、髄液は目標サンプル数に達している。CAA患者が目標人数に達していない場合であっても、統計学的解析が可能な人数であれば、解析を平成30年度中に行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定していた研究計画を前述の通り変更する必要に迫られたため、全体の進捗がやや遅れることとなった。

今後の研究の推進方策

当初、研究計画に遅れが生じたため、研究資源やエフォートをより効率的に使用するべく、SRPX1に関連するシグナル伝達経路の解明、SRPX1の一塩基多型 (SNP) とCAA有病率、重症度との相関、以上2項目の検討を見合わせ、モデルマウスを用いたSRPX1の機能解析と髄液、血清中のSRPX1濃度測定によるバイオマーカーとしての有用性の検討の2項目に対象を絞り研究を遂行することとする。

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公開日: 2018-12-17  

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