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2018 年度 研究成果報告書

脳アミロイドアンギオパチーの進行抑制因子SRPX1をスペーサーとする病態解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06972
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

井上 泰輝  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任助教 (00806408)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードアミロイドーシス / 脳アミロイドアンギオパチー / 脳アミロイド血管症 / 脳出血 / アミロイドベータ / 認知症
研究成果の概要

CAAの共存タンパク質の研究が病態生理の解明、治療法開発に結びつく可能性があると考え、プロテオミクス解析によりCAA罹患血管における共存タンパク質を同定し、Enzyme Xに着目した。In vitroにおいてAβの毒性発現にEnzyme Xがいかなる影響を及ぼすか検討を行った。Aβは、単量体が時間経過と共に次第に凝集し、Aβオリゴマー、Aβ線維が細胞毒性を示す。我々はEnzyme Xが ① Aβオリゴマー、Aβ線維形成を抑制 ② 一旦形成されたAβ線維を分解、さらに③ Enzyme XをAβと共に添加するとAβによる細胞毒性が軽減されるという新しい作用機序を見出し、治療応用への可能性を示した。

自由記述の分野

アミロイドーシス

研究成果の学術的意義や社会的意義

Enzyme Xは生来人類が備え持つ酵素であり、そのCAAやADに対する病態抑制効果に着目した治療応用研究は、その安全性からも研究の持つ意義が大きいと考える。Enzyme XによるCAAの病態改善効果の分子基盤が解明されれば、同様のタンパク沈着を主体とするパーキンソン病、プリオン病などの他の神経変性疾患に対し応用・発展できる可能性がある。本研究ではこれらの研究成果を基にEnzyme XのCAA病態制御機構の解明、Enzyme Xを用いた新しいCAAの治療法開発、早期診断など臨床応用へ将来的に発展させるための基盤となる研究を行う。

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公開日: 2020-03-30  

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