中小企業における国際ビジネスに関する意思決定者のメタ認知能力に焦点を当て、研究を行なった。メタ認知能力とは、個人の思考プロセスを監視・修正する認知能力のことである。本研究では、このメタ認知能力が、その人のナルシシズムの程度と関係して、企業の業績予測に対して影響を与えていることを実証分析により明らかにすることができた。また、異文化に関する知識を意味する認知CQと異文化に積極的に接触を行なうことを意味する動機CQがメタ認知能力と関係して、企業の業績と業績予測に対して影響を与えていることを明らかにすることができた。
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