研究課題/領域番号 |
17H06999
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
三部 倫子 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (70639012)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | LGBT / 家族 / 医療 / 社会学 / 社会調査 |
研究実績の概要 |
本研究は、日本の医療機関において性的指向・性自認(SOGI)が典型的ではないとみられる患者(以下いわゆるLGBT)と看護師との家族をめぐる相互行為上の齟齬を明らかにするのを目的とする。SOGIにおいて困難をかかえる人々と看護師間の家族をめぐる相互行為上の齟齬を明らかにするため、本研究では1)一定数の病床を備える医療機関を対象とする質問紙調査、2)LGBTとみられる患者を担当したことのある看護師・関係職へのインタビュー調査、3)医療機関において家族をめぐる困難を経験したLGBTへのインタビュー調査、を実施する。 平成29年度は、LGBTと医療にかんする文献の精査、医療関係者とのネットワーキングに務めた。平成30年度は医療系の学会やシンポジウムに参加し、LGBTに関する現状の学会の認識を把握し、先進的取り組みについて学んだ。その上で、石川県、静岡県、東京都の病院に勤務する看護部長を対象とした郵送調査「LGBTの患者対応についての看護部長アンケート」を実施した。郵送時に同封した調査依頼書にて、LGBTの患者を担当したことのある看護師を対象とするインタビュー調査の協力者を募ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会や研究会、研修会を通して医療機関とのネットワークを順調に構築している。さらに、看護部長を対象とするアンケート調査も実施し、今後予定しているインタビューに協力してくれる協力者(看護師)のリクルートの目処がたっている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画では1)一定数の病床を備える医療機関を対象とする質問紙調査、2)LGBTとみられる患者を担当したことのある看護師・関係職へのインタビュー調査、3)医療機関において家族をめぐる困難を経験したLGBTへのインタビューを実施することとなっており、すでに2)までの目処がたっている。調査3)は、研究費の不足が予測されることから、新たな科研費への申請を予定している。
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