サルコペニアはQOLおよび生命予後を著しく低下させるが、現在有効な治療はなく、早期診断や発症予測となるバイオマーカーもない。 本研究では申請者らが発見した筋委縮関連microRNAであるmir-23に関して検討を行ったところ、マウスでは筋委縮によりmir-23bが増加していること、作用機序としてmir23bがPTENを抑制することで筋委縮に防護的に働くことを明らかにした。さらにサルコペニアを呈する人血清ではmir23a、23bが共に増加していることを明らかにした。これらの結果からmir23はサルコペニアの新規の治療ターゲットおよび診断のバイオマーカーになりうる可能性が示唆された。
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