研究課題
研究活動スタート支援
粥状動脈硬化の発生過程において1,4-dihydropyridine型のM2AA-リジン付加体が重要な影響を及ぼしているという報告がある。これまでに我々も粥状動脈硬化の高感受性マウスにおいてM2AAに対する抗体価が上昇することを報告した。本研究では、M2AA以外にも脂質過酸化によって生ずるハイブリッド型のリジン付加体が粥状動脈硬化の発症過程で重要な役割を演じていることを示唆する結果が得られた。
酸化ストレスと疾病
生活習慣病に罹患している患者が増加する中で疾病の進展をモニターできるバイオマーカーの確立が求められている。リジン付加体の一つであるM2AAは免疫原性があり、非常に安定な付加体であり、粥状動脈硬化症や非アルコール性肝炎の新しいバイオマーカーとして期待されている。本研究からM2AA以外にもこれら生活習慣病のバイオマーカーとなりうるリジン付加体が存在しうることが明らかになった。