研究課題
研究活動スタート支援
足関節捻挫を繰り返す慢性足関節不安定症では,足関節周囲筋機能の異常が示唆されるが,結論は得られておらず,臨床場面で有用かつ簡便な筋力測定法も存在しないのが現状である。本研究は慢性足関節不安定症患者の足関節周囲筋機能を包括的に評価し,簡便かつ臨床応用可能な筋力測定法を開発することを目的とした。その結果,新たな筋力評価法の有用性が示され,慢性足関節不安定症患者では健常者とは異なる足関節周囲筋の弾性特性が存在することが明らかとなった。
リハビリテーション科学
本研究の成果によって,慢性足関節不安定症の病態解明が進展したと考えられる。また,慢性足関節不安定症の病態解明は足関節捻挫の発生・再発予防策の開発につながることから,本研究の成果は予防策考案の一助となる。加えて,有用性が証明された足関節筋力測定法は,今後,医療・スポーツ現場における外傷・障害発生のスクリーニング等に応用される可能性が高いと考えられる。