骨髄異形成症候群(MDS)が放出するエクソソームが他の細胞に及ぼす影響を解明するため,MDS由来細胞株の培養上清からエクソソームを回収し他の細胞の培養液に添加後,エクソソームを取り込んだ細胞内のmiRNAおよび産生したサイトカインを測定した。健常人末梢血から分取した制御性T細胞はMDS細胞由来エクソソームを十分に取り込み,エクソソームに包含されていたmiRNAを高発現していることがわかった。また制御性T細胞培養上清中のIL-10の量が増加しており,MDS細胞由来のエクソソームは免疫機能に影響を与える可能性が示唆された。
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