• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

SW-R発生時の記憶再生を支える細胞選択的な活動メカニズムの解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H07086
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

石川 智愛  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20804587)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードsharp waves/ripples / シナプス入力 / スパイン / シークエンス入力 / 海馬
研究成果の概要

海馬においてsharp waves/ripples(SW-R)発生時に繰り返し観察されるシークエンス発火が記憶の固定を担うといわれている。しかし、シークエンス発火が下流の細胞においてどのように受容されているのかは未解明である。そこで、SW-Rに参加する細胞としない細胞のシナプス入力を大規模に可視化し、参加する細胞は参加しない細胞に比べ、SW-R時に多数のシナプス入力を受けることを発見した。さらに、このシナプス入力はシークエンス構造を持ち、空間的に近接したスパインに収束することを見出した。空間的に近接した入力は非線形演算を誘導することから、この入力様式が細胞選択的な発火に関与する可能性がある。

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、SW-Rに参加するか否かを明確に分け、シナプス入力の時空間パターンを比較し、SW-Rに参加する細胞は近接したスパインが繰り返しシークエンス入力を受け取ることを見出した。この結果は、記憶再生時の細胞選択的な発火メカニズムに「シークエンス構造をもつシナプス入力」が関与しうること示唆した点で意義深い。また、シークエンス入力の存在を初めて捉えた知見でもあり、今後、樹状突起の演算様式のより詳細な解明につながることが期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi