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2018 年度 実績報告書

Aβ産生抑制を規定するコレステロール引き抜き経路の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17H07095
研究機関順天堂大学

研究代表者

矢野 康次  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 博士研究員 (40802955)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードアルツハイマー病 / カルシウムチャネル / マルチ電極アレイシステム / ABCA1 / コレステロール
研究実績の概要

平成30年度研究実施計画(1)の細胞内カルシウム濃度変化がコレステロール量とAβ産生量に及ぼす影響について検討をおこなった。まず、アルツハイマー病患者において細胞内カルシウム濃度が増加しているかどうか証明することを目的として、細胞外電位測定をMulti electrode array system (MEA)を用いて検討した。これらは神経細胞の電気生理学的特性を電極装置で捉えることが出来るため、細胞内カルシウム濃度変動を評価可能な簡便なツールである。MEAを用いた解析に成功すれば、より簡便に電気生理学的な評価が可能になる。平成29年度に成功した前脳と中脳への神経細胞分化誘導法に基づいてMEAディッシュへ播種を行いその電位を解析した。カルシウムチャネル活性化剤であるフォルスコリンを添加しその前後での電気生理学的特性を解析したところ、アルツハイマー病患者由来iPS細胞由来神経細胞はWTと比較して大きく活動電位頻度が上昇した。これはアルツハイマー病発症早期の段階に起きる異常脱分極を反映した結果であることが強く示唆された。MEA装置を用いて簡易的にアルツハイマー病モデルを評価できる実験系を確立することが出来た。
(2)各種コレステロールアクセプターのAβ産生量への影響に関する検討では、コレステロールトランスポーターの一つであるABCA1の発現がiPS細胞由来神経細胞においても確認できた。しかしながらアルツハイマー病モデルiPS細胞由来神経細胞で明らかな発現量低下は認められなかった。その後の解析により、培地にリポタンパク質が含まれていないことがわかったが、ABCA1を安定的に発現するために不可欠なリポタンパク質が培地に含まれていないことが結果に大きく影響していることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Soluble LR11 competes with amyloid β in binding to cerebrospinal fluid?high-density lipoprotein2019

    • 著者名/発表者名
      Yano Kouji、Hirayama Satoshi、Misawa Naomi、Furuta Ayaka、Ueno Tsuyoshi、Motoi Yumiko、Seino Utako、Ebinuma Hiroyuki、Ikeuchi Takeshi、Schneider Wolfgang J.、Bujo Hideaki、Miida Takashi
    • 雑誌名

      Clinica Chimica Acta

      巻: 489 ページ: 29~34

    • DOI

      10.1016/j.cca.2018.11.024

    • 査読あり
  • [学会発表] Establishment of neuroelectrophysiological model for Alzheimer disease derived from human iPSCs2018

    • 著者名/発表者名
      Yano K, Ai T, Shiga T, Akamatsu W, Hirayama S, Miida T
    • 学会等名
      第50回 日本動脈硬化学会 総会・学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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