研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当事者中心の意思決定法として、当事者と医療者が一緒に今後の治療方針を決定する共同意思決定(shared decision making,SDM)が注目されているが、その具体的な展開方法はまだ確立されていない。本研究では、国際基準に則って系統的に大人のADHDを対象とした治療選択の手引き(Decision aid,DA)を開発し、SDMにおけるその実行可能性を確認した。当事者中心の医療の具体的展開に貢献できたと言える。今後は、開発したDAの臨床普及のための取り組みや、本研究で培ったDA開発の知識とスキルをいかし、精神科領域における他の疾患への応用化をはかっていく予定である。
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