研究課題
新生児死亡を防ぐため、資源の限られた国において質の高い早期必須新生児ケアを定着させるための仕組みの評価を行った。従来の訪問指導を、新しい取り組みである自律的モニタリングと比較し、どちらが郡病院で職員の知識、技術、意欲を向上させるのに有効かを評価した。2017年4-5月 世界保健機関西太平洋地域事務所(WPRO)が自己評価用に標準化したチェックリストをもとに、保健職員の早期必須新生児ケア(EENC)に対する知識、技術、行動変容する意識、労働環境の変化をを評価できるチェックリストを作成した。6-7月 研究プロトコールを確定し、プロトコール論文を作成した。当該論文は、BMC Health Service Researchに掲載されている。2017年7月より、ラオス国の対象2県のシェンクワン県、フアパン県にある郡病院を対象に研究を開始した。また、プロトコール内容については、2017年11月のグローバルヘルス大会(日本)において発表した。2017年7月以降、2018年4月までに順次、対象県内の全ての15郡病院に研究を導入した。15郡病院はそれぞれ、自律的モニタリング群に7郡病院、訪問指導群に8郡病院が無作為に割りつけられた。ベースラインデータの収集後、2018年10月の公衆衛生学会(日本)において、報告を行った。研究開始以降、割りつけられた群に沿って、各郡病院において、それぞれ3回の訪問指導、自律的モニタリング実施し、2018年7月から2019年3月にかけて、研究開始後1年時点の、EENCに関する知識、技術、行動をチェックリストに沿って測定した。また、グループインタビューによって、保健職員のモチベーションの程度と、モチベーションに影響を与える要素について聞き取りを行った。現在、収集したデータの整理と解析を行い、論文化を進めている。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
BMC Health Services Research
巻: 18 ページ: 489
10.1186/s12913-018-3311-7