本研究は堆積された廃棄物の自然発火現象に着目し,従来の半炭化法と異なり,外部熱源を使用せず酸素供給のみの制御によって半炭化物を生産する点で独創的である。本方法は極めて低コストで半炭化物を製造できる可能性があり,本技術が確立されることができれば,半炭化研究の中で,極めて高いインパクトとなる。 本研究結果では,堆肥化による約70℃までの温度上昇,酸化反応による105℃までの温度上昇および自然発火による180℃からの温度上昇が確認された.今後,酸化反応の詳細な検討により105℃から自然発火温度180℃までの連結を可能とすれば,大きな学術的・社会的意義をもたらすことができる.
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