植物アセチルコリン受容体(AChR)の存在については、未解明であった。本研究の成果により、ハーブ類の植物においてAChRリガンドに対する結合能を見出すことができ、植物においてもAChRの存在が示唆された。申請者らが提唱している植物の神経伝達様システムが植物の重力屈性応答に関与することが推測されており、植物AChR遺伝子を発見し、そのメカニズムを解明することにより、将来的には、本シグナル伝達系を制御し、重力を感知しない植物の作出、さらには、完全制御型植物工場においてデッドスペースである壁や天井を利用した作物の“三次元栽培”などが可能となり、生産効率の向上が期待される。
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