研究成果の概要 |
1,4-ジオキサンは発ガン性が疑われる化学物質であり、適切な処理が求められている。1,4-ジオキサンは通常の生物では分解が困難であり、その処理方法の確立が課題となっている。近年、この1,4-ジオキサンを分解できる微生物が発見され(以後、分解菌)、この分解菌を用いた生物処理システムの開発が求められている。 本研究では分解菌を高分子ゲルの内部に固定する方法を開発し、分解活性を維持するための窒素とリン条件について検討した。その結果、窒素濃度は5mg/Lまで低減しても(既報値53mg/L)安定した処理が確認され、リン濃度については1mg/L(既報値45mg/L)に低減できることを明らかにした。
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