今年度は、計4件の実績があった。それぞれ学会発表2回、学術論文2本である。 1つ目は、2018年6月に2018年度組織学会研究発表大会で行った「液晶テレビ産業におけるグローバルサプライチェーンの変化」というタイトルの発表である。この発表では、LCD産業における企業間の国際知識移転を扱った。 2つ目は、2017年度の調査データを基に行ったものであり、2018年10月の国際ビジネス研究学会第25回全国大会(@早稲田大学、東京)での「新興国市場における生産システムの変容~ホンダインドを事例に」というタイトルの学術発表である。内容は新興国の環境によって既存の生産システム知識が積極的に環境適応する現象を扱った。 3つ目は、International allocation of value chains: The emergent strategy of Ikegami Mold Engineeringというタイトルで、ABASという学術雑誌に投稿した論文である。2018年6月に出版されている。中小企業の海外進出を扱いながら本社と子会社間の機能配置や知識移転プロセスを描いた。 4つ目は、CENTRALIZATION AND DECENTRALIZATION OF GLOBAL KNOWLEDGE TRANSFER STRUCTURE: A COMPARATIVE STUDY ON TOYOTA AND HYUNDAI’S PRODUCTION SYSTEM TRANSFERというタイトルで、JOMSという学術雑誌に投稿した論文である。トヨタ自動車と現代自動車のグローバル知識移転構造を分析しながら、それぞれの構造を分権的知識移転ネットワークと集権的知識移転ネットワークだと分析した。こちらは2019年3月現在アクセプトレターが届いた段階であり、今後出版される予定である。
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