まず、常緑性ツツジの花色多様化に関わるデルフィニジン系色素合成のF3’5’H遺伝子について調査した。その結果、F3’5’H遺伝子の上流域では、デルフィニジン系色素を有するミヤマキリシマとデルフィニジン系色素を有さないヤマツツジでは、いくつかの配列が異なることを明らかにした。 また、赤や白、絞り咲き等の咲き分けをするサツキ品種‘松浪’の花冠を用いて次世代シーケンサーによる網羅的な発現遺伝子の解析を行った。その結果、‘松浪’の赤色花冠より、フラボノイド色素合成に関連する12の構造遺伝子とMYBやbHLH等の転写調節因子の配列情報を得ることができた。
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