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2018 年度 実績報告書

加齢による生殖機能不全メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H07145
研究機関日本医科大学

研究代表者

國村 有弓  日本医科大学, 大学院医学研究科, ポストドクター (60801488)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード老化 / キスペプチン / 生殖 / エストロゲン / エストロゲン受容体 / 脳 / 黄体形成ホルモン
研究実績の概要

哺乳類の生殖機能は加齢とともに低下するが、その詳細は不明である。雌の排卵は、脳のkisspeptinニューロンが卵巣からのエストロゲンを感受することによって、下垂体から黄体形成ホルモン(LH)のサージ状分泌が起こることで引き起こされる。また先行研究から、若齢時の卵巣除去は加齢に伴うLHサージ分泌の低下を防ぐことが可能であると報告されている。このことから申請者は、加齢に伴う生殖機能の低下の原因は、自身のエストロゲンに長期暴露され続けることでkisspeptinニューロンのエストロゲン感受性が低下し、LHサージが引き起こされない結果、排卵が障害されることにあるという仮説を立てた。この仮説を検証するために、生後5ヶ月で卵巣除去し長期エストロゲン暴露の影響をなくしたモデルを作製し実験を行った。動物は、生殖機能が低下する22ー24ヶ月齢になるのを待って実験に使用した。若齢時に卵巣除去をしていない動物ではLHサージの分泌は抑制されていたが、生後5ヶ月で卵巣除去した動物では、若齢と同様にLHサージの分泌がみられた。kisspeptinニューロンのエストロゲン感受性の低下はkisspeptinとエストロゲン受容体 αの遺伝子の二重蛍光in situ hybridization(ISH)によって明らかにするため、条件検討を行い最適条件を確立した。動物が実験に使用できるようになるまでに2年を要したため、kisspeptinとエストロゲン受容体α遺伝子の二重蛍光ISHはまだ完了していない。本実験から、長期卵巣除去は加齢に伴うLHサージ分泌低下をレスキューすることが確かめられ、先行研究の再現性が得られた。今後、この動物の kisspeptinニューロンにおけるエストロゲン受容体の発現を検証することで、これらの加齢に伴う生殖機能低下への関与を明らかにする。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] エストラジオール暴露が黄体形成ホルモン分泌と視床下部前腹側室周囲核キスペプチンニューロンのエストロゲン受容体αの発現に与える影響2019

    • 著者名/発表者名
      國村有弓、岩田衣世、小澤一史
    • 学会等名
      第124回日本解剖学会総会・学術集会
  • [学会発表] Effect of long-term estradiol exposure on luteinizing hormone release and expression of estrogen receptor alpha in hypothalamic kisspeptin neurons in female rats2019

    • 著者名/発表者名
      Kunimura Y., Iwata K., Ozawa H.
    • 学会等名
      10th International meeting, Steroids and Nervous System
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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