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2018 年度 研究成果報告書

完新世前・中期以降の沖積低地内陸域の堆積様式と流域での土砂生産の量的変化の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H07151
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 地理学
研究機関法政大学

研究代表者

羽佐田 紘大  法政大学, 文学部, 助教 (80804088)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード沖積層 / 海水準変動 / 堆積環境 / 氾濫原 / 完新世 / 濃尾平野
研究成果の概要

濃尾平野内陸域の沖積層の解析・分析に基づいて、完新世の堆積過程を検討した。2本のオールコア堆積物は、現氾濫原のプロデルタ堆積物が分布しない地域で採取された。堆積環境の変遷については、(1)8,000~8,500年前以降にデルタの前進が開始し、(2)海水準上昇速度が低下した時期にあたる5,000~5,500年前頃に海成層から河成層へと堆積環境が移行したと考えられる。堆積速度は海水準上昇速度にほぼ同調している。これは堆積物の累重が後氷期の海水準変動の影響を強く受けていることを示すものである。

自由記述の分野

地理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

流域における長期的な土砂生産量の把握は、完新世における環境変化(降水量変化や森林伐採など)やそれらが地形形成に与える影響を議論することにつながるとともに、河川での土砂管理や土砂災害への対策を実施する上でも重要な課題となっている。沖積低地の堆積土砂量に基づいて流域での土砂生産量を推定するには、低地の広範囲における堆積物の特徴や堆積年代を明らかにする必要がある。しかし、完新世前・中期、海水準上昇期の堆積中心である低地内陸域を対象とした研究は少ない。特に、海進から海退に転じる前後の堆積システムの発達過程を詳細に把握するまでには至っておらず、内陸域における研究の蓄積が求められている。

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公開日: 2020-03-30  

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