研究課題/領域番号 |
17H07162
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
浜野 喬士 明星大学, 教育学部, 准教授 (20608434)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | 哲学 / 思想史 / 人間学 / プラトナー / カント / ドイツ / 近代 / 倫理学 |
研究成果の概要 |
本邦初のドイツに特化した哲学事典『ドイツ哲学・思想事典』(ミネルヴァ書房)において、「エルンスト・プラトナー」、「カール・クリスティアン・エアハルト・シュミート」 、「キーゼヴェッター」、「天才」、「カント『実用的見地における人間学』」、「レフレクシオーネン」の各項目を執筆した。 『ドイツ哲学入門』(ミネルヴァ書房)において「エルンスト・プラトナー」に関する解説を執筆した。また密接に関係した人間学的研究として、浜野喬士「カントにおける天才概念の体系的位置づけ」、『カント哲学の体系性』『現代カント研究』14、晃洋書房、2018年を発表した。
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自由記述の分野 |
哲学 思想史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、狭義の哲学・倫理学を中心に展開されてきた従来の人間学研究を、思弁的な生理学や医学等も含む、当時の人間学そのものの側から批判的に再考する横断的研究であり、また従来、モラリスト的エッセイの延長で理解されてきたカントの一連の「人間学」に、思弁的人間学との緊張関係という新たな光が当たることができた。また当時の状況を、同時代の一次資料に基づき、批判的に再検討する視座が確保した。また18世紀ドイツ人間学研究は欧米でもまだ端緒についたばかりであり、国内でも先行研究に乏しいが、当時の資料を天才論等を通じて検討することで、今後18世紀人間学に力点を置いて調査するための学術的基盤の一端を整備した。
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