研究課題/領域番号 |
17H07163
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
嘉瀬 貴祥 立教大学, 現代心理学部, 助教 (40804761)
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研究協力者 |
上野 雄己
島本 好平
大石 和男
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | 首尾一貫感覚 / ライフスキル / ライフスキル・トレーニング / 健康教育 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,人生を通じたストレス対処の能力である首尾一貫感覚(以下,SOC)と日常生活における課題解決を促進する心理社会的能力であるライフスキル(以下,LS)の関連性を定量的に明らかとし,その結果に基づいて大学生を対象としたライフスキル・トレーニング(以下,LST)を定性的に検討した。LSを高めることで日常生活におけるストレッサーへの効果的対処が促進されるが,この際にストレッサーへの対処に積極的な意味を見出すことができればSOCも強化される。このような経験をLSTに導入することで,長期的な精神的健康の維持や向上の一助となることが,研究全体を通じて明らかとなった。
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自由記述の分野 |
教育心理学,健康心理学,パーソナリティ心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,これまでにはその関係性は示唆されていたものの理論的には明らかとされていなかった,長期的適応を助ける首尾一貫感覚(以下,SOC)と短期的適応を促すライフスキル(以下,LS)との相互関係性や因果関係を,質問紙調査と統計分析を用いた縦断的な量的研究により精緻に明らかにすることができた。この知見は,SOCとLSを同時に向上,強化するLSTの開発に必要不可欠な知見であり,今後も引き続き行われる健康教育プログラムの開発研究に大きく貢献するものである。またこの知見を,教育機関や企業での実践例が多いLSTに導入したことで,社会における導入可能性の高いプログラムが提案できたと考えられる。
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