本研究では,光学的計測手法・光学的データ処理・音響的データ処理について研究を行った.光学計測では,空気中に密度の異なる気体を流入する可視化手法を提案し,これまで計測困難だった流れと音の同時取得を実現した.計測データの扱いに関しては,位相シフト干渉法の高度化に取り組み,非線形最適化による高精度な位相抽出を実現した.多方位からの観測データを用いて音響情報を復元する手法も提案し,これらによって光学的音響計測を高性能化することができた.さらに,音響信号に対する解析・処理手法についても研究を行い,光学的音響計測の高度化の可能性を示した.
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