研究課題/領域番号 |
17H07201
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
青木 真希子 神奈川工科大学, 看護学部, 助教 (80589052)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | 授乳姿勢 / 添い乳(臥位での授乳) / 人間工学 |
研究実績の概要 |
本研究では、授乳姿勢において上肢に痛みが発現する理由を授乳指導と授乳姿勢の現状から明らかにすること、添い乳(臥位での授乳)の適正化を目的として検討を行った。 それにより、添い乳は指導を受けていないにも関わらずほとんどの被験者が行っており、交差抱きについて指導は行われているが実際には行っていなかった。添い乳は実際には退院後、慣れてきた時期に行われる授乳姿勢であり、入院中は乳頭と児の口を合わせて授乳できるように指導するということがメインであるといことが言える。しかし、母親が通常行っている添い乳を観察したところ、6種類のパターンが観察された。側臥位になりながら児の口と乳頭を合わせる必要があり、児頭の保持のために上肢に負荷がかかっている可能性があった。さらに、その姿勢保持の際に感じる痛みでは、授乳側(側臥位で床側)に多く痛みを感じており、筋負荷が大きい部位が短期的な痛みに繋がる可能性があった。 これらから安楽であると思われがちで、母親たちも行っている添い乳であるが、実際は、身体的負荷が大きい可能性があり、十分な母親の理解のもと適正な添い乳の姿勢で行う必要がある。そのためには、人間工学的アプローチを用いて、身体負荷を最小限にするための添い乳姿勢の確立と正しい授乳指導内容の検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
代表者が病気のため、一時研究を中断した。そのため、やや遅れている。しかし、必要な被験者実験は概ね完了している。
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今後の研究の推進方策 |
被験者実験が終了しているため、2018年度は分析および成果報告を行う。
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