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2018 年度 実績報告書

妊娠期ストレスが仔の脳の脆弱性に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17H07213
研究機関朝日大学

研究代表者

鈴木 あゆみ  朝日大学, 歯学部, 助教 (10804643)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード妊娠期ストレス / 咀嚼運動 / 海馬 / ストレス脆弱脳 / GR / CRHmRNA / 新規急性拘束ストレス / PVN
研究実績の概要

1仔マウスの作製
妊娠期に拘束ストレスのみを負荷した母マウスから出生した仔マウスを「ストレス群(S)」、拘束ストレス負荷中に爪楊枝を噛ませた母体から出生した仔マウスを「ストレス/咀嚼群(S/C)」、ストレスを負荷せず通常の母体から出生した仔マウスを「コントロール群(C)」とした。
2仔の新規ストレス負荷によるストレス過敏反応の解析
仔のHPA axisが障害されると、仔の脳は新たなストレスに対し視床下部室傍核(PVN)で過剰な副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)を分泌するようになり、軽度なストレスに対しても過敏な反応を呈するストレス脆弱脳が形成される。そのため、出生仔に新規急性拘束ストレスを負荷し、視床下部室傍核におけるCRHmRNA発現をin situ hybridization法を用いて解析をおこなった。in situ hybridyzation法による組織像において、新規急性拘束ストレス前ではCRHmRNAの発現量は3群間で差はなかったが、新規急性拘束ストレス後はSが他の2群に比較して優位に高い値を示した(p<0.01)。一方、CとS/Cとの間に有意な差は認められなかった。

今回の研究において、妊娠期ストレス母体から生まれた仔マウスではPVNにおけるが副CRHが増加し,その結果軽度なストレスに対しても過敏な反応を呈するストレス脆弱脳が形成され、積極的な妊娠母体の咀嚼運動はPVNにおけるがCRHの発現を改善することによって新規ストレスに対する過敏性を和らげ、ストレスに強い脳の形成することが示された。これらの結果から、妊娠期ストレス中の母体の積極的な咀嚼運動が、仔マウスの脳の発達やストレス脆弱性の対処法として有用であることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Vulnerability to stress in mouse offspring is ameliorated when pregnant dams are provided a chewing stick during prenatal stress2019

    • 著者名/発表者名
      Kin-ya Kubo, Ayumi Suzuki, Mitsuo Iinuma, Yuichi Sato, Ryo Nagashio, Etsuro Ohta, Kagaku Azuma
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology

      巻: 97 ページ: 150-155

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.archoralbio.2018.10.014

    • 査読あり
  • [学会発表] ・Maternal chewing ameliorates prenatal stress-induced hippocampal impairment in adult offspring2018

    • 著者名/発表者名
      Ayumi Suzuki
    • 学会等名
      IADR
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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