研究課題/領域番号 |
17H07214
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
阪東 哲也 常葉大学, 外国語学部, 講師 (50802998)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / 小学校 / 授業設計 / 技術リテラシー / プログラミング的思考 |
研究実績の概要 |
①コンピュテーショナルシンキング,論理的思考等,プログラミング的思考に関わる先行研究を整理し,プログラミング的思考の構成概念を明らかにした。 議論のとりまとめで明記されたプログラミング的思考は,コンピュテーショナルシンキング(ISTE、CSTA),論理的思考と関係性が深いものととらえられている。そこで,国内外の先行研究を整理し,これらの相互の関係性について明らかにし,プログラミング的思考の構成概念を明確化した。我が国の初等中等段階のプログラミング教育においては技術リテラシー育成の観点が重要であることを指摘した。
②小学校教員を対象としたプログラミング教育の意識調査を行い,実態を把握した。把握した実態に基づき,実践可能なプログラミング教育の試行的カリキュラムを構築した。 小学校で実践可能なプログラミング教育カリキュラム構築のために,プログラミング教育に関心のある小学校教員を対象とした半構造化面接および,S県下公立小学校教員,O市下公立小学校教員を対象とした郵送調査を実施した。半構造化面接からは,教科におけるプログラミング教育の実施に困難感を感じている実態を把握した。また,郵送調査からは,プログラミング的思考,論理的思考の重要性は意識されつつあるものの,技術リテラシー育成については,十分意識されていない実態を把握した。これらの結果に基づき,小学校教員が無理なく実践できる技術リテラシー育成につながる試行的なプログラミング教育の実践について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り,半構造化面接,S県,O市への郵送調査は無事終了し,データの整理も概ねできている。また,これらの調査に基づき,小学校で試行的な実践を実施したところである。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定では,コンピュータを使わないアンプラグド実践を考えていたが,先に公開された小学校プログラミング教育の手引きでもコンピュータの活用を前提としているため,プログラミング教材の活用を視野に入れた実践を検討している。 また,大学の教職課程における科目にプログラミング教育を導入するカリキュラムの構築を検討していた。しかし,コアカリキュラムとの関係で,教職関連科目では導入が難しいため,特定の科目に限定せずに,教職課程の学生を対象としたプログラミング教育(情報教育)のカリキュラム構築を検討することとした。
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