研究課題
研究活動スタート支援
知的障害のある人々(知的障害児・者)には、ワーキングメモリの弱さがあることが指摘されている。ワーキングメモリは日常生活に大きく関わる認知機能であることから、知的障害児・者のワーキングメモリがどのような特性を示すのかを理解することが重要である。本研究では、情報統合という観点から、知的障害児・者のワーキングメモリ特性を明らかにすることを目的とした。特に、視覚・空間情報の統合と視覚・聴覚情報の統合に関する2つの検討を行い、知的障害児・者のワーキングメモリにおける情報統合の特性を明らかにした。
特別支援教育
本研究では、複数の種類の情報(視覚情報や空間情報、聴覚情報)を統合し保持することに関する、知的障害児・者のワーキングメモリ特性を明らかにした。本研究により得られた知見は学術的に新奇性の高いものであり、知的障害児・者のワーキングメモリに関する理解を進めることに貢献するものと考えられる。また、本研究成果は、特別支援教育における実践(教材開発や生活支援など)に有用な示唆を与えるものと考えられる。