抗酸化剤応答配列(ARE)の発現量を簡便に定量化する方法として、レポーターアッセイ法を用いた。レポーター遺伝子として、分泌型高発光性ルシフェラーゼを利用し、新規構築ベクターpARE-pGLを作製した。ヒト肝がん細胞のHepG2細胞を主株とし、ステーブルクローン細胞を樹立した(HepG2-AG11細胞)。歯科有機材料として頻用されるモノマー(MMA, HEMA)刺激に対するARE活性化率が高く、低濃度領域から高感度に細胞に対する酸化ストレス量を計測することが可能となった。また、歯科で用いられる貴金属(金、銀、銅)に対しても、本試験法が適用される可能性が示唆された。
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