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2018 年度 研究成果報告書

歯科用有機材料の経時的な細胞傷害性評価法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H07217
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 補綴・理工系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

堀 美喜  愛知学院大学, 歯学部, 助教 (40804422)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード細胞毒性試験 / 歯科有機材料 / HepG2細胞 / ルシフェラーゼ / 分泌型発光遺伝子 / レポーターアッセイ / 金属
研究成果の概要

抗酸化剤応答配列(ARE)の発現量を簡便に定量化する方法として、レポーターアッセイ法を用いた。レポーター遺伝子として、分泌型高発光性ルシフェラーゼを利用し、新規構築ベクターpARE-pGLを作製した。ヒト肝がん細胞のHepG2細胞を主株とし、ステーブルクローン細胞を樹立した(HepG2-AG11細胞)。歯科有機材料として頻用されるモノマー(MMA, HEMA)刺激に対するARE活性化率が高く、低濃度領域から高感度に細胞に対する酸化ストレス量を計測することが可能となった。また、歯科で用いられる貴金属(金、銀、銅)に対しても、本試験法が適用される可能性が示唆された。

自由記述の分野

細胞毒性試験

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯科用材料の細胞毒性評価法はこれまでに細胞の生死のみでの判定であった。代表的な歯科有機材料であるMMAが、細胞内で解毒代謝系の第二相であるグルタチオン抱合を受けて代謝することが判明し、この事実を応用したレポーターアッセイ法により細胞内における解毒代謝量を定量的に測定することが可能となってきた。この方法をより感度よく、さらに経時的な代謝量の推移を測定するため、本実験を計画した。しかしながら、発光タンパク質の「分泌」という過程が混入することにより、ある物質には分泌過程を阻害する因子が働き、生細胞のままARE活性率を測定することが難しいものも存在することが判明した。今後詳細な検証が必要とされる。

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公開日: 2020-03-30  

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