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2018 年度 研究成果報告書

フローベール作品における19世紀の宗教知の摂取と表象

研究課題

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研究課題/領域番号 17H07220
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ文学
研究機関中京大学

研究代表者

中島 太郎  中京大学, 国際教養学部, 准教授 (70802867)

研究協力者 セジャンジェール ジゼル  
研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードフローベール / 19世紀フランス / 宗教の表象 / 脱宗教化 / 宗教批判
研究成果の概要

ギュスターヴ・フローベールの作品における宗教的表象を、作者が参照した資料の調査・解析をふまえながら、19世紀の宗教知と照らし合わせて解読することを目指した。作品に描かれた宗教と科学の葛藤は、19世紀の脱宗教化の流れと不可分であるが、同じ宗教批判であってもテクストの背後には異なる言説や思想が絡み合っており、重層的な構造をなしていることが理解できる。こうした作品の独自性と歴史的射程は、草稿の調査のみならず、同時代の宗教知との比較によって初めて浮かび上がるものである。

自由記述の分野

フランス文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

作品の背後にある宗教知の全体像に近づくことによって、これまで個々の作品ごとにしか扱われることのなかったフローベールにおける宗教のテーマを総体的に浮かび上がらせた。このテーマは哲学や道徳、政治社会、さらに科学の諸分野(医学、生命科学、生物学)とも密接に結びついており、今後も様々な形で発展が可能である。また、作品に描かれた宗教形態の多様性は、今日の宗教的共存や政教分離の問題へとつながる問いでもあり、本研究で得られた成果は、文学のみならず、歴史学、宗教学、社会学、思想史といった他の専門分野に十分に資するものである。

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公開日: 2020-03-30  

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