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2018 年度 研究成果報告書

臨床分離されたカルバペネマーゼ産生グラム陰性菌の経時的分子疫学

研究課題

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研究課題/領域番号 17H07221
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関藤田医科大学

研究代表者

土井 洋平  藤田医科大学, 医学部, 教授 (40332366)

研究協力者 鈴木 大介  
研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードカルバペネム耐性 / 細菌感染症 / 薬剤耐性菌
研究成果の概要

カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)はカルバペネム系を含む多くの抗菌薬に耐性を示す。本研究では2014年から2016年に国内の単一医療施設で確認されたカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)陽性症例72例を検討した。感染症と判定された症例は29例で、肺炎が13例、尿路感染症が7例、腹腔内感染症が5例を占め、その30日総死亡率は29%だった。全72株に対しゲノム解析を行ったところ、71株がIMP-1カルバペネマーゼ遺伝子を保有していた。また、主要菌種のエンテロバクター・クロアカと肺炎桿菌それぞれで特定の菌のタイプ(シーケンスタイプ)が過半を占めていた。

自由記述の分野

薬剤耐性菌

研究成果の学術的意義や社会的意義

カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)はカルバペネム系を含む多くの抗菌薬に耐性を示すことから、治療困難な感染症の原因として問題視されている。今回の単一施設研究では、本邦の他の施設からも報告されているようにエンテロバクター・クロアカと肺炎桿菌がCPEの主要な菌種であり、IMP-1型カルバペネマーゼ(カルバペネム抗菌薬を分解できる酵素)を産生していることが分かった。一方、ST517という、これまでほとんど報告がないタイプの肺炎桿菌が多く検出された点が注目される。この肺炎桿菌ST517ついて、今後さらにその遺伝学的背景などを検討していく予定である。

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公開日: 2020-03-30  

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