研究課題/領域番号 |
17H07222
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
山本 康子 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (00331869)
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研究協力者 |
齋藤 邦明 藤田医科大学, 大学院・医療科学部, 教授 (80262765)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | トリプトファン代謝 / 炎症 / 免疫調節因子 |
研究成果の概要 |
Indoleamine 2,3-dioxygenase 2 (IDO2)は、トリプトファンをキヌレニンに代謝する酸素添加酵素として近年同定された代謝酵素であるが、生体内での機能については不明な点が多い。本研究では、IDO2の免疫系におよぼす影響について検討を行った。 IDO2遺伝子欠損マウスを用いて炎症モデルにおける解析を行ったところ、野生型マウスに比べ生存率の低下および炎症性サイトカインの分泌亢進が認められた。また培養細胞にマウスIDO2遺伝子を導入したところ、野生型細胞に比べサイトカインシグナル経路の抑制が認められた。本検討によりIDO2は、重要な免疫調節因子である事が明らかとなった。
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自由記述の分野 |
病態生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インドールアミン酸素添加酵素1(IDO1)は、炎症時における免疫抑制因子として知られている。IDO1のアイソフォームとして同定されたIDO2は、その生理的機能については未だ不明な点が多い。本研究では、IDO2が感染時における炎症抑制因子として重要な役割を果たしている事を明らかにした。IDO2が免疫系に及ぼす機序の解明や各種炎症性疾患との関係を解析することで、トリプトファン代謝酵素が創薬のターゲット分子となるのみならず、臨床サンプルの発現検索による疾患バイオマーカーとしての意義を明らかに出来ると考えられ、今後の新しい阻害剤開発も含めさらなる臨床研究に貢献できるものと思われる。
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