研究課題
自家骨は最も生体に親和性が高い組織であり生着率も高いが、採取できる量には制限があり、採取部位の術後機能障害など患者への負担は大きい。さらに欠損部の形態に採取自家骨を適合させることの技術的困難さ、また、そのために要する手術時間の延長など術者への負担も大きい。これらの課題を解決するためにチタンを用いた骨再建の研究が行われている。チタンは生体において極めて安定で、高い親和性を持ち、骨と結合する金属として医療材料として広く臨床で活用されている。しかし欠損形態にあわせるために術者が手作業で平板チタンを折り曲げることが困難で、術者毎の技術の偏りも大きく、精度の均一化にも限界がある。そのため、患者の CT 情報から患者自身の患部に適合したチタン人工骨を作るSLM法(SLM)を用いてカスタムメイドチタン人工骨の作成を行った。チタン表面には骨再生に有用とされる混酸加熱処理を行った。本研究では混酸加熱処理を行ったチタンメッシュの安全性の評価をラットを用いて行い、結果を24th Congress of the European Association for Cranio Maxillo Facial Surgeryにて発表し、また、論文投稿としてJornal of Oral Tissue EngineeringにてBiological safety of mixed acid heat treatment in SLM (Selective Laser Melting Technique) titanium meshおよびInternational Journal of Molecular SciencesにてOptimized Surface Characteristics and Enhanced in Vivo Osseointegration of Alkali-Treated Titunium with Nanonetwork Structures.の2つの投稿を行った。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Int J Mol Sci
巻: 20(5) ページ: -
10.3390/ijms20051127
Jornal of Oral Tissue Engineering
巻: vol.16 No.1 ページ: 27-31