本研究では小児期に1型糖尿病を発症し、現在、思春期・青年期に達した男性のセルフマネジメント獲得プロセスを明確化することを目的とし、青年期の男性を対象にインタビューを実施し、データを分析した。その結果、身体変化に伴う血糖コントロール不良への苛立ちを抱えつつも、新たな生活に療養を組み込むための試行錯誤を行っていた。また、療養経験をもとに人の役に立ちたい自分という、視点の転換も示されていた。 次に、女性を対象として研究者が実施した研究結果との比較検討を実施した。今後、前記結果を踏まえ量的研究へと発展させ、性差を踏まえた支援プログラム構築を最終目的として研究を継続中である。
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