がんなどの様々な病態において、血管新生の異常が生じ、その病態の悪化に繋がることが知られている。我々は、糖尿病や加齢によって増加し、あらゆる疾患との関連が報告されている advanced glycation end products (AGEs) が血管新生を制御していると考え検討を行った。その結果、複数の膜抗原が協力して AGEs をエンドサイトーシスによって血管内皮細胞内へ取り込ませ、過剰な血管新生を誘導していることが明らかとなった。また、この AGEs による過剰な血管新生を抑制する食物由来成分を見出した。これらの研究は、今後の新規血管新生阻害薬の創薬研究に大きく寄与すると考えられる。
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