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2018 年度 実績報告書

心的数直線と計数行為の特徴との関連:保育における数量活動に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 17H07298
研究機関久留米大学

研究代表者

浦上 萌  久留米大学, その他部局等, 助教 (70805762)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード心的数直線 / 計数 / 幼児 / 数量概念 / 保育 / 認知発達
研究実績の概要

最終年度である本年度は,心的数直線の型の種類と計数行為の特徴との関連を検討した。心的数直線は数と量の概念を統合した概念であり,幼児期の数量概念の実態を明らかにできる指標の一つであると考えられる。心的数直線は,数直線上で数を見積る数直線課題を用いて見積る際の方略と見積った結果を分析して心的数直線の型の特徴を分類した。計数は,皿の中にあるおはじきの数(1から10までのセット)をボードの上に置きながら数えるように指示し,計数の正誤とボードの上への置き方を分析した。
その結果,数直線の見積りの成績と計数の正誤の成績は関連することが分かった。また,心的数直線の型が直線型(順序が正しく隣り合う数が等間隔である型)である場合,計数の正誤の成績は満点に近い点数になる者が大多数であった。計数する際の並べ方について,直線型の幼児は左から右に横一列に順に並べる者が多かったが,それ以外にも,個数によって並べる並べ方を変化させるような方略をみせる幼児や,ランダムに並べて計数していく幼児も存在した。よって,色々な並べ方をしても数は数えられること,並べ方を色々な形に変形させても数量は変化しないことを理解し,自分で操作できていると考えられる。
さらに,心的数直線の型と計数行為に関しては,4ヶ月おきに3時点において調査を行った。計数の正誤の成績が上がると心的数直線の成績も上がることが分かり,1時点目では適合無(型が分類できない)になっている幼児も,2時点目,もしくは3時点目では直線型になることもあることが分かってきた。
以上の研究成果は,国内の学会発表で1件発表済みで,国際学会でも1件発表予定である。現在は論文化に向けて準備を進めているところである。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Japanese preschool teachers’ mathematical instruction during morning “Asanokai” meetings2019

    • 著者名/発表者名
      Moe Uragami
    • 学会等名
      Hawaii international conference on education
    • 国際学会
  • [学会発表] 心的数直線と計数行為との関連2019

    • 著者名/発表者名
      浦上 萌
    • 学会等名
      日本発達心理学会
  • [学会発表] The relationship between numerical representation using SSD and counting in young children.2019

    • 著者名/発表者名
      Moe Uragami
    • 学会等名
      European association of developmental psychology
    • 国際学会
  • [図書] 保育の心理学2019

    • 著者名/発表者名
      公益財団法人児童育成協会(監修)杉村 伸一郎 山名 裕子(編集)浅川淳司 岩田恵子 浦上萌 小津草太郎 榊原知美 清水寿代 杉村伸一郎 杉村智子 田爪宏二 原孝成 広瀬美和 丸山(山本)愛子 本山方子 横山真貴子
    • 総ページ数
      183(109-120)
    • 出版者
      中央法規出版
    • ISBN
      978-4-8058-5788-5

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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