研究成果の概要 |
癌で高発現EpCAMは細胞接着や細胞増殖、腫瘍の進行に関与する膜貫通糖タンパク質で、正常組織である重層扁平上皮でも発現がみられる。EpCAM遺伝子を破壊したケラチノサイトを作成し、三次元培養系を使って、重層扁平上皮形成過程におけるタイト結合形成と細胞間透過性の変化を調べることを目的とした。マウスケラチノサイト株を三次元培養法で培養して口腔粘膜上皮様の非角化重層扁平上皮を形成できた。タイト結合膜蛋白claudin 1, 4, 6, 7の発現をウエスタンブロットと蛍光免疫染色で調べて、生体とほぼ同様であることを確認した。しかし、EpCAM遺伝子が破壊された細胞は得ることができなかった。
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