研究課題
研究活動スタート支援
東日本大震災では多くの住民が津波に巻き込まれ、避難開始の難しさが浮き彫りとなった。本研究では、津波避難行動の開始に至るプロセスに着目し、(1)津波災害時の人間行動を整理したうえで、(2)無人航空機(UAV)を用いた津波避難訓練における時空間的な行動把握手法を構築し、(3)訓練時の行動データを用いた避難開始行動の分析を実施した。
自然災害科学・防災学
本研究では、住民がいつ、どこで、どのように避難開始行動をとるのか、その特徴を時空間的に把握する手法を構築し、訓練時の行動データに基づく避難開始行動プロセスを明らかにした。住民の避難開始を捉え直し、従来とは異なる視点から早期避難を促す対策の立案に資する研究成果である点に学術的かつ社会的な意義がある。