不安定核領域にありながらも二重魔法数をもつ78Ni核を対象にベータ線核分光及び遅発中性子飛行時間測定を行い、ベータ線遷移強度分布の測定を行った。実験は理化学研究所RIビームファクトリーで行った。238Uの核破砕反応から生成された78Niを飛行時間-エネルギー損失測定法で粒子ごとに識別し、無機シンチレータを用いたインプランテーション検出器に入射し、ベータ崩壊の測定を行った。遅発中性子の飛行時間をプラスチック検出器アレイVANDLEを用いて測定し、78Niにおけるベータ線強度分布の導出が可能となった。得られたベータ線強度分布を殻模型計算と比較し、78Niにおける核構造を議論することが可能になった。
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