研究成果の概要 |
本研究では、マウスの胎盤低形成モデルである体細胞クローン胚を用いて、初期胎盤の栄養膜細胞の増殖と分化の制御メカニズムの解明を目指した。本研究遂行にあたり、これらの胎盤低形成が栄養膜細胞(内因性)または胎仔性因子(外因性)のいずれに原因があるかを明らかにするため、体細胞クローン胚にES細胞を注入し作製したキメラ胚を解析した。その解析結果から、クローン胚の胎盤異常が「胎仔性因子」に起因している可能性が示唆された。またクローン胚の作製に必要な、マウス卵の人為的な活性化に関連する技術の開発を行った (Miura et al., J Reprod Dev, 2018)。
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