研究課題/領域番号 |
17H07385
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
曽根 大地 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, 流動研究員 (10802051)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
キーワード | てんかん / 核磁気共鳴画像法(MRI) / 脳画像 / 拡散テンソル画像 |
研究実績の概要 |
先端的拡散強調像解析によるNODDI画像については68名のてんかん患者と約100名の健常コントロールを得て、32軸のb=1000およびb=2000画像を撮像し、現在解析を行っている。高解像度T2強調像を用いた海馬サブフィールド解析については、250名超の画像データが得られ既にサブフィールド容積も算出されているが、手術例や術後予後の結果が得られているのは現在15例程度でありフォローアップが必要である。サブフィールドについては、予後や認知機能だけでなく、FDG-PETを用いた糖代謝との関連や罹病期間との関係性も検討する予定である。グラフ理論についてはIGE33例のMRI画像を撮像し、灰白質ネットワークを健常対照群と比較し、ネットワークの脆弱性が認められた。こちらは「Reduced resilience of brain gray matter networks in idiopathic generalized epilepsy: A graph-theoretical analysis」として現在投稿中である。また、その他として中高齢発症の潜因性TLEに着目し、30名の中高齢発症TLEと40名の健常対照群でVBMとTBSSによる灰白質と白質繊維の解析を行い、両側内側側頭葉の灰白質容積増加と、前側頭葉および脳幹部の白質Mean Diffusivity低下を認めた。これについては論文化し、the European Society of Neuroradiologyなどの公式誌であるNeuroradiologyに受理された(謝辞に本助成金の記載有り)。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数のプロジェクトを含むため一概には区分し難いものの、現時点でサンプル数はフォローアップ期間の必要なもの以外は概ね目標に達している。解析と結果のまとめを行い、公表へ向かう段階である。また、既に受理された論文や投稿中の結果もあり、概ね順調に進展していると考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
進行状況としては概ね順調であり、現在のやり方を継続して行っていく予定である。
|