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2018 年度 研究成果報告書

中脳ドーパミン細胞は見込み的に循環系を制御するか?

研究課題

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研究課題/領域番号 17H07393
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 身体教育学
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

石井 圭  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (70803899)

研究協力者 松川 寛二  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (90165788)
小峰 秀彦  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (10392614)
研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードセントラルコマンド / 中脳腹側被蓋野 / 自発運動 / 循環調節
研究成果の概要

運動を始めようとすると、脳は見込み的に指令を出し心臓や血管といった循環系を調節する。このようなfeedfoward型調節はセントラルコマンドと呼ばれ、運動開始に遅れることなく迅速な循環調節を行う上で重要である。しかし、その神経回路は不明であった。ラットを用いた本研究より、中脳腹側被蓋野と呼ばれる脳領域が自発的な運動発生と付随する循環応答に重要な役割を担っていることが示された。さらに、中脳腹側被蓋野領域においても地域差があり、当該脳領域の前部(吻側)が運動発生および循環調節の機能を担っていることを発見した。

自由記述の分野

生理学一般

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、ヒトが自発的に運動を始めようとすると、中脳腹側被蓋野を含む神経回路が活性化し見込み的な循環調節を行う可能性を示唆する。この成果は、運動時の循環調節メカニズムの解明、及び中脳腹側被蓋野の新たな機能の実証に貢献するだろう。中脳腹側被蓋野は「感情情報の処理、報酬予測、運動・欲求行動の制御」としての機能がこれまで注目されてきたが、新たな機能として「自発的運動と付随する循環調節の同時制御」を提案する本研究は新規性が高い。将来的には、パーキンソン病や統合失調症など当該領域に関連した疾患で生じる運動・自律神経障害の病理的理解、及び新しい治療法考案の一助となることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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