未利用熱のうち300℃以下の低温域の未利用熱は膨大であり、産業分野のみで日本の年間総発電量を上回ると言われ、その積極的な利用が求められている。熱電発電技術は廃熱を直接電気エネルギーに変換する技術であり、産業界での潜在的なニーズは高く、省エネのため自動車部品やloT 用のセンサ電源への普及が進めば大きな波及効果が期待される。その一方で、熱電材料の評価には様々な測定手法が使われており統一された規格がない。本研究では、簡便な電気的評価法として有望な交流ハーマン法の高精度化に取り組んだ。正確な評価法の確立は、将来的な新材料の効率的な探索、信頼性評価、デバイスの効率評価応用へと繋がることが期待される。
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