石炭燃焼灰であるFly Ash(以下、FA)とパーム油加工時に加工残滓として発生するEmpty Fruit Bunches(以下、EFB)を覆土工法に適用することで、FAの中和作用とEFBの酸素消費効果により、効果的なAMD(酸性鉱山廃水)対策が可能であることを示した。一方で、土壌へのFA混合による透水性の低下やFAからのAlの溶出等の影響により、覆土層において土壌侵食や植物生育が阻害される可能性が示された。このことから、FAとEFBを覆土層に適用する場合、上述したAMD以外の問題である「覆土層の土壌侵食」と「緑化過程における植物生育への影響」を考慮した計画的な利用が必要不可欠であるといえる。
|