本研究では、うつ症状を有する高齢者において客観的会話量が認知機能及び身体的・社会的虚弱との関連性について横断的・縦断的検討を行うことを目的としている。 本年度は、大規模疫学調査に参加した75歳以上の高齢者からGDS点数が6点以上の者を抽出し、2週間にわたる会話量を測定した。また、記憶力、注意力・実行力、情報処理速度のテストを行い、会話量との関連性を分析した。 今後は、1年後、本研究の対象者に同様の評価項目を用いた事後調査を行い、縦断的検討を行うことでうつ症状の高齢者における社会参加促進の開発を検討していく。
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