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2018 年度 研究成果報告書

新規アルツハイマー病モデルマウスにおけるシナプス機能低下の分子メカニズム解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H07418
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 神経生理学・神経科学一般
研究機関国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

研究代表者

南 竜之介  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 認知症先進医療開発センター, 研究員 (90806895)

研究協力者 津田 玲生  
研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードアルツハイマー病マウスモデル / シナプス機能 / 内耳有毛細胞 / 聴力
研究成果の概要

本研究室で開発されていた新規アルツハイマー病 (AD) マウスモデルは, 内耳有毛細胞でAD 発症の一因であるアミロイドβ(Aβ) を発現させることにより, 4ヶ月齢で高音刺激特異的な聴力低下を示す (Omata et al., Aging, 2016).
本研究課題において, 聴力低下の原因を解析した結果, 新規ADマウスモデルの内耳有毛細胞では, 細胞変性やシナプス数の減少が観察されないことから, 聴力低下は内耳有毛細胞におけるシナプス機能の低下に起因する可能性が示唆された.

自由記述の分野

分子生物学・細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで, 多くの ADマウスモデルが開発され, 発症機序の解明から創薬研究まで広範にわたり用いられてきたが, 「疾患修飾薬」の開発には至っていない. 本研究課題を通して, 創薬研究から眺めた既存 ADマウスモデルの限界点を克服したこの新規モデルを用いた発症機序の解析からは, 前シナプスにおけるシナプス小胞リサイクリングの重要性を示唆する結果が得られた. 新規ADマウスモデルは, ADにおけるシナプス機能低下のメカニズムを分子レベルで解析するのに優れた系であることに留まらず, ADにおけるシナプス機能低下を聴力低下として定量化できることから薬剤開発に大いに貢献することも期待される.

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公開日: 2020-03-30  

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