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2019 年度 実績報告書

動物の温度馴化スピードを司る分子生理機構

研究課題

研究課題/領域番号 17J00642
研究機関甲南大学

研究代表者

岡畑 美咲  甲南大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
キーワードC. elegans / 低温馴化 / カリウムチャネル / 酸素 / 神経回路 / 多型
研究実績の概要

温度は生体反応に直接影響する環境因子であるため、動物の温度応答に関わるメカニズムの解明は重要な研究テーマである。そこで、温度に対する応答や新しい温度に馴れる分子メカニズムの解明を目指して、線虫C. エレガンスの低温馴化現象を用いて解析を行った。これまでの解析から、世界各地の線虫C. エレガンス多型株の低温馴化を測定したところ、オーストラリア産の株は新しい温度に馴れるのは早いのに対し、ハワイ産の株は遅いことを報告しており、この低温馴化多様性を決定する原因遺伝子の候補が同定されていた。2019年度に行った解析から、この遺伝子は酸素と二酸化炭素を受容するニューロンで発現していた。そこで、このニューロンによって制御される酸素あるいは二酸化炭素の情報伝達に関わる遺伝子の変異体の低温馴化を測定した。また、これまでに、酸素情報と温度情報が統合されることで、低温馴化が調節されることを報告していたことから(Okahata et al., Science Advances, 2019)、酸素濃度が温度応答性の多様性に関わる可能性が考えられた。そこで、飼育酸素濃度を変化させた際に温度受容ニューロンの温度応答性を測定するための実験系を立ち上げた。具体的には、酸素濃度制御装置を用いて、顕微鏡ステージに取り付けたチャンバー内の酸素濃度を制御しながら、カルシウム濃度変化を測定する光学系装置の開発を行った。さらに、この実験系に適したカルシウムインディケーターを検討するため、複数の種類のカルシウムインディケーターを発現させた線虫を用いて条件検討実験を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Neural circuit integrating between oxygen and temperature signaling in C. elegans2019

    • 著者名/発表者名
      Misaki Okahata, Aguan D. Wei, Akane Ohta, Atsushi Kuhara
    • 学会等名
      日本神経科学会
  • [学会発表] 線虫C. elegansの低温馴化において酸素情報が温度受容ニューロンを調節する2019

    • 著者名/発表者名
      Misaki Okahata, Aguan D. Wei, Akane Ohta, Atsushi Kuhara
    • 学会等名
      日本遺伝学会
    • 招待講演
  • [学会発表] Neuronal circuit of temperature signaling depending on oxygen concentration in C. elegans2019

    • 著者名/発表者名
      岡畑美咲、Aguan D. Wei、太田茜、 久原篤
    • 学会等名
      日本分子生物学会
  • [学会発表] 酸素濃度依存的に低温馴化を制御する神経回路2019

    • 著者名/発表者名
      岡畑美咲、Aguan D. Wei、太田茜、 久原篤
    • 学会等名
      関西線虫勉強会
  • [備考] 所属研究室ホームページ

    • URL

      http://kuharan.com/index.html

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公開日: 2021-01-27  

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