研究課題
博士課程の2年目を終え、現在も引き続き非常に若い天体(YSO)における惑星形成の現場を捉えるためにすばる望遠鏡をはじめとする大型望遠鏡を用いた観測の提案、データ解析と論文化について主導している。現在は、すばる望遠鏡を用いた系外惑星と原始惑星系円盤の大型サーベイであるSEEDSプロジェクトにおける非常に若い天体周りの惑星探査に関するデータ解析は概ね完了した。その結果については 2017年3月に論文が国際ジャーナル誌に掲載され(Uyama et al., 2017a)、国際的に大きな成果として発表することができている。この反響として、すばる望遠鏡に関する国際研究会 Subaru User’s meeting においては招待講演という形で口頭講演を行った。またSEEDS プロジェクトを通じて惑星の形成が有力である TW Hya という天体に対して、新たな観測方法を提案することでケック望遠鏡の観測夜を自ら獲得し、その結果についても既に論文に掲載されている(Uyama et al. 2017b)。この結果については国内外の研究会でポスター・口頭講演を行い、成果について様々な研究者にアピールしている。最後に、SEEDSプロジェクトのもう一つの目的である原始惑星系円盤の観測結果についてデータ解析・論文化 を主導しており、今回その成果を国際ジャーナル誌に投稿中である。この論文は近いうちに承認されジャーナル誌への掲載が見込まれ、さらなる研究成果と観測機会の増大へと繋がる。
2: おおむね順調に進展している
望遠鏡の割り当てが当初より少なく、利用を予定していた装置での観測はあまり進んでいない。しかし、SEEDSプロジェクトにおいて観測されたが未だに論文化されていないデータが残っており、現在こちらを並行して解析することで、ある原始惑星系円盤において新たな構造を発見し、論文を投稿するに至った。原始惑星系円盤はすばる望遠鏡だけでなく、アルマ望遠鏡など異なる観測装置を用いて様々な議論をする事ができるので、今後の円盤進化に繋がる成果を生み出す事ができる。
今後も引き続きすばる望遠鏡における超補償光学装置SCExAOを用いた観測を提案し、採択された際には観測・データ解析を行う。新たに得られた結果は論文化を主導する。また、並行して現在と同様に論文化されていないデータを用いて新たな成果を生み出せるかの議論を進める。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 7件、 招待講演 1件)
The Astronomical Journal
巻: 154 ページ: 90~90
10.3847/1538-3881/aa816a